その男☆ナルシストにつき!!
なんだろう?


こんな素敵な人からの相談て…。


「そうなんです。KEITAってアーティスト知ってます?」


「はい。あの今、飛ぶ鳥を落とす勢いのアーティスト集団『ユーワード』のボーカルの人ですよね?」


確か城金弟と仲良がいいはずだけど。


何で城金兄が相談してくるんだろう?


「そう。そのKEITAが昨日から携帯に何十件も変な電話がくるらしんだ。」


「どんな内容なんですか?」


「無言とか、電話に出た途端、女の子数人の悲鳴なんだか?歓声みたいなのが聞こえたり…。」


「昨日からですか…。でも、ストーカーとかならあたしに相談するより、マネージャーとか事務所の人に相談したほうがいいんじゃないですか?KEITAって、うちの事務所じゃなくてトイビアって事務所ですよね。」


「携帯は事務所名義だし、まだストーカーとか判断できないらしくてさ。」


「それで、あたしに何をして欲しいと?…まさか、携帯会社のパソコンハッキングでもして、誰が犯人か捜してくれって事ですか?無理ですよ!!いくらネット関係とはいえ、ハッキングなんて犯罪だし、そこまでの知識はないですから。」


大きく両手とクビを横に振った。


「違うよ。もしかして、ネットに何か書かれたとか探して欲しくて。うちの事務所と違って、KEITAの事務所はネット関係の部署とかそういう対策ないからさ。」


「分かりました。探してみます。」


弟の友達の心配までするなんて。


ホント、優しい人なんだ…


胸の中のキュンキュン・バロメーターが振り切れそう。


「よろしく頼むね。」


ニッコリ微笑んだ笑顔。


弟の友達って所が気に入らないけど…。


城金さんの頼みなら仕方ない。


「はい。多分…KEITAだったらすぐに分かると思いますから。」


ニッコリ微笑み返した。


「そうなの?」


「KEITAって、ネットでは噂が飛び交ってるんです。しかも、特定のサイトで…。だから、探すのは簡単だと思います。」


「そうなんだ。やっぱり宮元さんに相談してよかった。」


なんて嬉しそうに言われちゃうと、キュン♪キュン♪ハートが飛び交っちゃうよ。





< 7 / 310 >

この作品をシェア

pagetop