その男☆ナルシストにつき!!
合成写真までわざと作ってUPして、本物の写真なのに合成写真って住人に結論出させたんだけどね。


本当は、この写真の相手がまずかった。


大物政治家の息子で、売れたばかりのヒナには致命的だったから。


掲示板の書き込みも深夜になる頃には、ある程度は落ち着いてきた。


ヤナちゃんも佐井も、自分の仮眠室で寝ちゃってて。


ほかのみんなは一旦帰った。


電気の消えたフロアで、1人パソコンとにらめっこ。


パソコンの画面の明かりのみ。


ふと入り口のドアを見ると、人影がある。


だれ?


暗くて顔が見えない。


ヤナちゃんと佐井は自分の仮眠室だし。


ドロボウ?!


ちょっと待って!!


誰もいないのに!!!


周りを見渡しながら、武器になるようなものを探した。


って、何にもないし。


どうしよう?


オロオロしてるうちに、段々と人影が近づいてくる。


こっそり逃げるしかない?


机に下に隠れようとしてた。


「おい。なにやってんだよ。」


やる気のないその声は…。


「七瀬?!」


こんな時間に、なにやってんだか?


「人がせっかく来てやったのに、七瀬はないだろ?」


「誰も、来てなんて頼んでないし。」


イスに座ると、腕を組んでソッポを向いた。


「きてくれて、ありがとうございますだろ?」


うわっ。


勝手にきておいて、その態度ですか。
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