その男☆ナルシストにつき!!
「食えってなに?自分で食べるんじゃないの?」


「食わせて欲しいんだろ?」


どうしてそうなるかな?


「勘違いしないでよ。あたしは、太るから食べたくないの!!」


はっきりと言ってやった。


「口移しがいい?」


グイッとスプーンをあたしの口に当てた。


「いただきまぁ~す。」


棒読み状態だけど、反応は早かった。


だって七瀬の場合、本当に口移ししそうだから。


「やっぱり食うんじゃん。」


いや、口移しされたくないだけ。


「そうですね。」


もう、ヤケダだ。


相変わらず返事は棒読みだけど。


「ところで、今日アニキと何を話してたわけ?」


「別に…。黒崎に悪いって電話かかってきたとか。」


「それだけ?」


どうした?


変な事でも言われてると思った?


「それだけ。…そうだ、あと、ホームレスとヒッチハイクの話し。淋しがりやなんだって?そっか、今日も誰も捕まらなくて淋しいからきたんだ。」


からかい半分のつもりだった。

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