聖男子マリア様!? 聖なる騎士と天の歌姫

「では、これにて我々は失礼します」


ミカ様はそう言って校長と白衣様に軽く頭を下げ、部屋を出て行こうとする。


オレもそれにつられて急いで頭を下げ、部屋を出ようとした。



「あー、天林寺君。ちょっと個人的に話したいことがあるから、あとで保健室寄ってね。もちろん、ミハイル君も」


「はぁ?」



ウィンクして言った白衣様に、オレの全身に一気に鳥肌がたった。


やな予感がする。
めっちゃやな予感がする。


出来ることなら全速力で逃げ出したい!!



けど、この背筋の凍るような白衣様の笑顔に逆らえるわけもなく。



ため息が出そうになるのを抑えつつ、オレは校長室を後にした。
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