聖男子マリア様!? 聖なる騎士と天の歌姫
「どうもこうもない」
オレはそう言って、保健室の小さな丸椅子に座る。
ミカ様は保健医さんが用意した専用のマッサージチェアに優雅にさっさと腰をおろされている。
そして器用にリモコン使って、まったりマッサージをご堪能。
いや、あなたよりぜーったいそれ。
オレに必要だと思うんすけどね!!
つーか、ほんと黒皮のお椅子、似合いすぎっすよ。
瞬間、ギラリッと天使様に睨まれた。
やべ。
一瞬で凍った。
オレの心臓、ノミサイズです。
いや、話題変えよう。
うん。
「オレ、明後日からどっかの学校1ヶ月間飛ばされるんだってさ。これ制服。これ課題」
隼人にさっき渡された制服と課題の本を見せる。
それを見た隼人は「へぇ、百瀬行くんだ」と呟いた。
「ももせ?」