聖男子マリア様!? 聖なる騎士と天の歌姫
不審人物それだぁれ?
寒いよ、寒いよ、寒いよー。
『……ヤ!!』
ん?
呼ばれてる?
「真理矢!!」
はっきり聞こえたその声に、思わずオレは体を起こした。
いや、日ごろの反射的行動ってかんじなんだけど。
ぼんやりする目をこすり、ぐるりと取り囲む顔を見る。
目の前に濡れた超絶美形様がいらっしゃる。
滴り落ちる水の雫がエロくって。
バコンッ!!
と思いっきり頭をぶん殴られた。
「ってぇ!!」
眉間にしわを寄せた天使様が拳を震わせていた。
あー。
なんか、すんげー怒ってる。
「おまえは!!」
「まぁまぁ、ミシェル……」
なだめるように遠山先生が天使様とオレの間に割って入った。