聖男子マリア様!? 聖なる騎士と天の歌姫
「ちなみにオレ、今リミット解除してくれる相方さんがいないから。お札で援護くらいしかできないから、少年とミカが頼り。よろしくな」


ポンポンと肩を叩くウリエル様が悪魔に見える。


『お札』で『援護』って。
あなた、『陰陽師』かなんかみたいっすよ。


「大丈夫。『結界』は張るから、暴れちゃっても問題ないからさ」


『結界』って言われても。
オレに『張って』くれるわけじゃないじゃん。

暴れるも何もない。


「おまえ、武器は持ってるな」


天使様に言われ、オレはポケットの中を探る。

はい。

出てきましたよ、オレのカッターちゃん。

つーか、こんなのバレたらオレ、絶対精神鑑定されそうな気がするし。
最近の高校生は物騒だのなんだって一括りにされそうな気がするし。


普通の穏やかな生活に戻りたい。


「なぁ、ミカ。おまえみたいなヤツなら攻撃が最大の防御だろうが。少年にはきつくねぇ?」


ウリエル様がそう言ってミカエル様とオレを交互に見た。


「そろそろ守るもん、持たせたら?」


守るもんってなんですか?
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