聖男子マリア様!? 聖なる騎士と天の歌姫

「そうですね」


負けた。
完全に負けた。

そりゃ、女子ともできねーよ。


「おい、行くぞ」


休憩室からナースステーションに向かい、そこで若松先生の部屋を聞く。


超絶美形二人の登場で、ナースステーションが違う意味で沈黙してる。


「ありがとう」


柔和な笑顔と物腰で爽やかに天使様方は部屋へと向かう。

最近の天使様からSっぷりが消えてきている気がする。


って、それはあくまで一般的な人たち限定。


オレには超ド級にSです。

お願いだから、そのやんわりした態度をオレにもう少しわけてやってと言いたくなる。




「ここだな」


立ち止った部屋に『若松雄太様』というプレートがさしてある。



天使様が扉に手を懸けた瞬間。


ズドンッという地響きのような音ともに、オレの背後が一気に黒い気配に覆われた。
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