聖男子マリア様!? 聖なる騎士と天の歌姫
悪魔退治も。
舞台も。
リレーも。
勉強も。
とりあえず、全部自分でやると……決めたんだから。
「じゃ、やれ」
「はい……」
「じゃ、寝ろ」
「はい」
天使様はお冷たい。
ほんと、心あんのかなぁと疑わしくなるくらい。
こういうときはもうちょっと、『頑張れ』とか『おまえならできる』とか言ってくれてもいい気がする。
すごすごとベッドルームへ戻り、オレは布団に潜り込む。
オレ、相当疲れてるから……意識……飛ぶのは……早くて……
かすれゆく意識の中、金髪天使様がオレを覗きこむ。
『頑張れ。おまえなら出来るのだから……』
そんな声がなんとなく。
聞こえたような気がした。