聖男子マリア様!? 聖なる騎士と天の歌姫
「振り付け、無理だって言ってくるから」
よろけそうになりながら、それでもワコちゃんは立ち去っていく。
つーか。
なんか凛々しい女子だなって思います。
オレにその凛々しさ分けてくれ。
「お前も大変だねえ。とんだヤツに見込まれたもんだ」
西成君がそう言ってオレの隣に座った。
見込まれた?
オレが?
才能全然ないのに?
ありえんだろ、それ。
笑い飛ばせ、オレ!!
「アハハハハ。ところで西成君はワコさんとお付き合いしてるんですか?」
西成君はワコちゃんと仲がいい。
それにいろいろ知っているみたいだし。
そう思われても不釣り合いじゃないくらい、見た目もイケてる。
あー。
でもあくまで人レベルのお話ということで。
でもなぁ。
ワコちゃんはかわいいからなぁ。
西成君クラスのイケメンじゃなきゃ釣り合わんのよね。
ってオレ。
自虐満載じゃん。