聖男子マリア様!? 聖なる騎士と天の歌姫
今日は目立っちゃいけないとかで、ミカエル様は黒髪にお帽子をかぶって変装なさっている。
いやー。
それでも無理ありますよー。
漂うオーラをばっさり消してもらわない限り、振り向かない人はいないわけで。
オレなんて、変装なしなのに誰にも振り返ってもらえません。
存在感うすいなー。
凹む。
まぢで凹む。
これで自害しないのが不思議なくらい。
「あの……目的聞いてないんすけど?」
無理やり首根っこ押えられて、引きずるようにここまで連れてこられたせいで。
百瀬に来ないといけない理由ってのをまったく聞いていない。
だいたいの予想はつくけどさ。
明日でいいじゃんよー。
オレの貴重な最後の夏の日を奪わんでくれ~!!