聖男子マリア様!? 聖なる騎士と天の歌姫

二人の手元には十字の描かれた光る札があり、それを一秒の遅れもなく二人同時に音楽棟へと投げつけた。


「悪魔と琴音を引き離した後のことは頼む」


ミカエル様が二人の天使様を見ていうと、二人は大きくうなずいた。



そのとき、高らかに鳴り響くラッパの音が聞こえた。


地響きはさらに激しくなり、音楽棟のまわりでバチバチと火花が散った。


「なんっすか?」

尋ねるオレにガブリエル様が「結界が攻撃されている」と答えてくれた。


「バルバトスが地獄の軍団を連れてやってきたみたいだねぇ、ミカちゃん」


って。
またあれっすか?

牛の頭してるのとか、コウモリ顔の悪魔とかってことっすか?


「召喚……しかないわなぁ」


隼人。
おまえをどつきたい!!


「とてもオレら二人じゃ、軍団は相手できねーよ。リミット解除できねーし」


追い打ちですか、ウリエル様?


「急ぎなさい」


観念します、ラファエル様。
< 271 / 400 >

この作品をシェア

pagetop