聖男子マリア様!? 聖なる騎士と天の歌姫
迫ってくるミカエル様の顔はね。
もう慣れてきたとは言いますが、キレイなのです。
彫刻みたい。
と言ったらどつかれそうだけど。
なんだろう?
欠点が見つからない。
そりゃ『人』じゃないから当たり前だけど。
「……この方法以外をそろそろ教えてもらえませんか?」
囁くように言ったらば。
「レベルが上がったら言え」
と一蹴され、軽く唇に天使様のモノが触れた。
背中を尋常じゃないスピードの風が駆け抜けて、現れるのは言わずと知れた。
「じーちゃんズ。バルバトスの足どめを頼みますよー♪」
武器を片手に携えたじーさま、ばーさまの天使連合に。
ガブリエル様がにこやかにエールを送った。
『まっかせなさーい!!』
アロハシャツのリーダーじーさんは満面の笑顔でそう答えた。
「行くぞ、時間がない」
天使様に促され、オレと天使様、白衣様と隼人は音楽堂の中へと入った。