聖男子マリア様!? 聖なる騎士と天の歌姫

そのとき、ポンっと肩を叩かれた。

ふと見ると、そこには金色名古屋巻きの天使様と。


白い羽を広げた白衣様と悪友の姿があった。


「今度勝手な事したら、おまえあの世に一時的に連れて行ってやる!!」


オレだって、好きでやったんじゃないんですけど。


「ま、ま、ミカちゃん。心配なのは分かるけど、時間ないから。ね? えーっと、ごめんねぇ、遠山義範氏。ちょーっといろいろ事情があるんですけど、とりあえず、琴音さん、なんとかしたら説明しますねー。じゃないと……そこの二人、危険なんでね」


最後のほうはおちゃらけ感一切なしの、ちょっと黒い白衣様がちらりと顔をのぞかせた。

凄みのあるその声と顔に、遠山先生が一瞬ビクっと肩を震わせた。


「っていうか、おまえら何なんだ?」


「天の御使い」


天使様、直球すぎです。


先生、余計警戒してますよ。


「説明は後だと言ったろう。いいか、テンシン。祓うぞ」


いいかもクソもないっしょ?


早くしないと琴音さんが危険なんでしょうが!!
< 281 / 400 >

この作品をシェア

pagetop