聖男子マリア様!? 聖なる騎士と天の歌姫
「ぬるいな」
そう言うとミカエル様はふぅっとため息をついた。
「遠山義範。おまえ、この学園の理事長補佐だったな」
「は!?」
天使様。
キャラ完全に変わって、先生にちょっと怒りマークが見えますけど。
つーか、これが本来なんだけど。
「学園に悪魔が溢れたら死人や怪我人で大変な事になる。そうさせたくなければ手伝え。それに……」
ちらりとワコちゃんを天使様は見る。
「遠山和子を守るのに、今は力が必要じゃないのか? さっきのあれで思い知ったろう?その薬を飲まなければ、おまえではワコは守れない。むしろ、テンシンのほうがまだ役に立つぞ」
あー。
褒められてんだか、けなされてんだか。
まったくわかんねー。
っつーか、なぜ先生にわざわざ喧嘩売るんすか?
先生の目が半ばすわってらっしゃいますけど。
「それは天使としての命令?」
SにSが喰いついてる。
オレ、出来ればここにいたくねー。
痛いっす。
ノミの心臓が痛いっす。