聖男子マリア様!? 聖なる騎士と天の歌姫
こうかん? 好感? 交換~!?
「キミ、月曜から1カ月。ここへは来なくてもいいから」
そう言って、目の前の恰幅のいい、はげ頭のオッサンは言った。
「は?」
オレは今、自分の通っている高校の校長室にいる。
なんか知らないけど、呼び出され。
顔を出したはいいけど、言った途端に言われたのがそれだった。
つーか……オレが呼び出されたその先に。
なぜにいつも、お決まりのようにその方はいらっしゃるのでしょう?
黒皮ソファーにどっかりと腰を下ろした超絶美形。
金色の名古屋巻きが驚くほどに学ランにマッチしていない。
それでも、そこからは輝くばかりのオーラが放たれて。
普通の人なら見ただけでもう虜。
笑いかけられたら、腰砕けは間違いないわけで……
そんな魅惑の超絶美形がオレに向かって嫌な微笑み投げかけている。