聖男子マリア様!? 聖なる騎士と天の歌姫
「才能……」
「ん?」
「爆発したっすね」
槍を見て言うオレに先生はちょっと得意げに笑って見せた。
「アイツだけにオイシイところ、持っていかれたら男のメンツ立たないだろ?」
そう言って先生はワコちゃんを見た。
ワコちゃんは嬉しそうに手をぶんぶん、それこそ腕がぶっ飛ぶんじゃないかってくらいの勢いで振っていた。
「ワコちゃんって……」
「ん?」
「犬みたいっすね」
なんか飼い主さんにパタパタパタパタ、尻尾を振ってお出迎えしているようにオレには見えて。
「んー。首根っこ捕まえると子猫みたいだけどね」
そう言って先生はくすっと笑った。
「ニャンとか……似合いそうな気もする」
「変な想像すんな!!」
先生がオレの頭をど突いた。
「っで!!」
とりあえず、バルバトスは倒したし。
先生もワコちゃんもなんとか守れた(?)し。
つーか、守ってもらったような気もしないではないけれど。