聖男子マリア様!? 聖なる騎士と天の歌姫
パケホ入れとか。
通話し放題がどうのとか。
なんか、あの人たち妙にこの世界になじんじゃって。
ウリエル様なんかもう、完全にチャラいこっちのお兄さんみたいな話し方に時々なるし。
で。
眠たくて、眠たくて。
それでも必死に起きているオレの耳に届くのは、天使様の微かな声。
「そうだ。たぶんな」
なにが?
「あの本がここにあったらしい。捜索していたヤツだろう?」
『あの本』?
『ここにあった』?
『捜索していた』??
分からない分からない分から……な……い……ねむ……
「見つけ次第だな。ああ、誰かは分かった。原因もな」
『見つけ次第』
なんかするんすかぁ?
『誰か』
誰っすかぁ?
『原因』
なんの……かなぁ?