犬吠峠
仲間達とトンネルの中も外も、ガードレールの向こうの茂みまで探したけど、遺体は見つからなかった。
その代わり…トンネルの横に普通では絶対見落としてしまうような畦道があったんだ。
地図にも載っていないような細い畦道。
仲間と一緒に興味半分で、その畦道を登っていった。
どんどん道は狭くなっていく。
どこまで続くんだって思うほどの急勾配と、生い茂った草木に囲まれた、獣道みたいな登り坂。
その途中…看板があった。
どっかから引き摺ってきたんじゃないかって感じのベニヤ板に、赤黒い字で書き殴ってあった。
『この先、日本国けんぽうつうじません』
まるで、乾いた血の色みたいな文字だったよ。
その代わり…トンネルの横に普通では絶対見落としてしまうような畦道があったんだ。
地図にも載っていないような細い畦道。
仲間と一緒に興味半分で、その畦道を登っていった。
どんどん道は狭くなっていく。
どこまで続くんだって思うほどの急勾配と、生い茂った草木に囲まれた、獣道みたいな登り坂。
その途中…看板があった。
どっかから引き摺ってきたんじゃないかって感じのベニヤ板に、赤黒い字で書き殴ってあった。
『この先、日本国けんぽうつうじません』
まるで、乾いた血の色みたいな文字だったよ。