君想い
「いずみ、郁も同じだよ!うるさくなりそうだね」


「だね。うーんと、席は…悠稀の隣かなぁ」


「うちは…あ、棗だ…!」




あからさまに喜ぶ空を、私はニヤケ顔で見つめた。



反応からわかる通り、棗は空の好きな人。




おめでと!と言えば、抱きつかれた。




「いずみぃー!うち、頑張るよ…!もう3年だし…」


「攻めてみなよ!積極的に!」


「ありがとう…」


「えっ!?空泣いてんの!?」




いつの間にか泣いている親友。



「鼻水つけないでよ!?」と冗談混じりに言ったら、叩かれた!





うん。



空のビンタは痛いぞ。
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