空のMelody
一章~歌声~

エチュード

「はい!!これ私が考えたんだ!!」


私が渡した紙を見て
皆が笑い出す。



「カンナ~!!なにこの詞!!カナリツボ~★」

「カンナ神だね~!!!」



皆が涙目になりながら
読んでいる紙切れ。


それは私が考えた
恋愛系の詞だった。




「もう~!!!皆ひどいよ~!!一生懸命考えたんだからね!!」

「ごめん。ごめん。」



謝りながらもまだ笑いが
治まっていないこの2人は
柏木ルナと福永ルイ。



「でもカンナ、文章力はまあまああるよね~。」

「そうそう、あとは気持ちだよね~。」



気持ち・・・



そう・・・。



恋する気持ち・・・。



それが私にはない。




皆にはあってあたしにはない気持ち・・・。




恋って不思議だ・・・。



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