王子様はイジワル転校生!
図書室で声高々に叫んでしまった私は、工藤君に腕を掴まれ外へ連行されてしまった。


私はしゃがみ込み、工藤君はその横で壁に手を付いて笑ってる。




「笑わないでよっ…!!」


「む・無理……」



恥ずかしさと目を細めて笑う工藤君の明るい笑顔。


心臓はドキドキうるさいし、また顔が熱くなってきた私は顔を埋めた。




「おい……」



布の擦れる音がしたと思ったら、横で工藤君がしゃがんだ気配。するとまた、頭にポンっと大きな手が乗る。



「んな恥ずかしがる事ねぇだろ」


「はっ…恥ずかしいよ…」



顔を上げると工藤君の顔が間近にあって、思わず目を逸らしてしまった。


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