王子様はイジワル転校生!
「……おい、お前は目ー見て話せねぇのか」


「…そ・そんな事ないよ」


「だったら、見ろよ」



足も何か震えてて、心臓も破裂しそう…


どうにかなりそうだったけど目を合わせると、工藤君は微笑み



「じゃ、帰るぞ。
本は明日でも借りればいい」


「しばらく…ここに来るつもりないよ」


「フッ…どうだか。ほら、早く立て」



手を差しだしてきたけど、自分で立ち上がると、工藤君は少し眉間にしわを寄せ



「まぁ、お前らしいちゃ、お前らしいな」


「でしょ?」



フッっと笑った工藤君にそう言ったけど、本当は心臓バクバクで手は汗ばんでるし、また顔が熱くなりそうなだけだった。


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