王子様はイジワル転校生!
「これから図書室に行くの?」



大和君にそう聞くと、チラッと工藤君を見て頷き



「うん。相沢は本返したの?」


「うん!今回は借りてないけど、他の2冊も面白かったよ!」


「そうか。じゃ、早速、借りてみるよ。早く返さないかと、実は待ちに待ってたんだ」


「あっはは!そっか!じゃ、ぜひ借りてみて」


「うん。じゃ、また」



大和君は工藤君の横を駆け上がり、図書室へ走っていった。



工藤君に目を移した瞬間



「誰、アイツ」



不機嫌な顔をして、目つきも恐くて、私は固まってしまった。


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