王子様はイジワル転校生!

テスト最終日

私、何か気に障る事言ったかな…。


大和君に話し掛けたのがいけなかったのかな…。


やっぱり…私の立場だったら、あまり…見たくないし……


って……



も、解んないっ!!




「ビッ!クリした〜」


力強く教科書を閉じた私に、目を大きくして驚く朱里。


「ゴメンゴメン!」



すると朱里は首を傾げ、目を細めて


「ルイ。何か…あったの?」


「ぃ・いや!何もないよ…」


「……本当に?」



覗き込んで聞いてきた朱里に、ぅ・うん!と答えて、閉じた教科書をまた開いた。


勉強に集中しなきゃ…


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