王子様はイジワル転校生!
「授業は明日から6時間だからな。じゃ皆、お疲れさ〜ん」



後ろを振り向くと、もう工藤君はクラスの人達の間を縫いながら、外へ出ようとしている。


急いでカバンを持って立ち上がり、朱里の席へ行くと、ルイちゃん、朱里ちゃん!と香奈ちゃんに声を掛けられた。



「今ー人、集めてるんだけど、これからカラオケ行かない?」



行きたいけど…



「ゴメン。私、用事あって…」


朱里もゴメンと謝ってるその間に、工藤君は外へ出てしまう。


「2人共行けないのか…残念!」


美咲ちゃんにそう言われ、2人で謝ると


「また機会あれば誘うから!じゃバイバイ!」


ニコッと微笑み手を振る、香奈ちゃん。
私達は楽しんできてね!と声を掛け、手を振って教室を出た。


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