王子様はイジワル転校生!

告白

教室を出て、朱里と階段を下りていると、後ろから相沢!と声を掛けられた。


後ろを振り向くと大和君。



「ちょっと話があるんだけどいいかな?」


「ルイ、じゃーね」


「うん。………話って?」


「ここではちょっと…」


そう言って、階段を上がる大和君の後ろに付いていく。


きっと、一昨日の事かな…そんな気がする…。


階段を上がって図書室がある3階に着いた大和君が振り向いた。



「あの…一昨日の事なんだけど…」



やっぱり。
うん・と相づちすると大和君は一瞬視線を外し、また私を見る。


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