王子様はイジワル転校生!

帰り道

うぅ…。


浴びせられる凄い視線…。


気付かなかっただけで、前もこんな感じだったの…!?



チラッと後ろを振り向くと、1年生らしい女の子達と目が合った。


その少し後ろには、朱里と香奈ちゃん達、おまけに霧島君まで…!!


気付いた霧島君はニコッと微笑み、そして朱里達はニヤニヤ笑顔を保ったまま、小さく手を振ってくる。



も…



「どうした」


「ぃ・いや!別に…」



って、言ってる間に工藤君も後ろを見た。



「ふーん。手、振ってやれよ」


「えっ…」



こんな状況で!?
振れるわけ…


―――ガシッ


「ちょっ…!!」


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