王子様はイジワル転校生!
でも、否定するのも、もったいない位、工藤君はゴキゲンだ。



「あははは!!こ・声でけぇよ」


「く・工藤君だって…っ!」



まだ、肩を震わして笑ってる工藤君をチラッと見て、また俯いた。



「本当にいいのかよ」


「いいです…!」



可愛くないけど…。

手、握ってやろうか?なんて……もう…!本当に照れてきちゃったよ…。



「じゃ、今度な。お前の坊主、見た時でも」



……随分、サラリと言ったけど…。
坊主って…。



「あはは!坊主にはしないよ?」


「解ってんだよ、そんな事は。……何だ、えらくツボってんな」


「だ・だって…!」



意地悪で言う冗談じゃなくて普通に冗談言ってるんだもん…!!



「あっはは!」


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