王子様はイジワル転校生!
って……工藤君も普通にだけど、私も普通に、どうだろ…とか言っちゃったし!!


こんなバラし方ってアリ!!?


なんか、もっとこう……


うぅ…しっかり言いたかったな…。


こんなの嫌だよ…。



何となくコンビニの中を見ると、ふと立ち読みしてる人達に目がいった。



あっ…いい事考えた!!!

これは……


…かなりの名案…。




「……何、笑ってるの?」


「じゅ・朱里っ!!」



スタスタ、やってきた朱里は私の腕を掴み、コンビニの脇へ連れてきた。



「手、繋いじゃって〜!」
「私っ!そんなに笑ってた?」



朱里はケラケラ笑いながら、私の腕をパシパシ叩いた。



「もうニッコニコっ!!……ふふ。ちょっとだけだよ!」



……ちょっとだけでも恥ずかしいよ…。


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