王子様はイジワル転校生!
頬に手を当てると、朱里はクスクス笑った。



「で?」


「で?って、ぁ・あれは突然で…」



ふーん・って言いながらニヤニヤ笑う朱里。



「朱里だってさー霧島君〜!!」



肘でつんつん突くと、少し顔が赤くなった。



「ルイと工藤君のお陰みたいなもんだよ?霧島君、ポツーンとしてて…」


「へぇ〜このまま、お祭りも誘ちゃえば?」


「えーーっ、できな〜い!!」



朱里が頬に手を当てながら首を振っていると、後ろから、おい・と声を掛けられた。



「工藤君!…はい!ルイ返すね!」


「確かに」



何、言ってんの!?この2人……



「行くぞ」


「ちょっ!」



手を振る暇もなく、工藤君に手首を掴まれ引っ張られながら駅へ向かった。


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