王子様はイジワル転校生!
終業式の帰り、上まで送ってくれた工藤君とちょっとした約束がある…。




『ルー…』



工藤君は握ってた手をポンっと私の頭に乗せて言った…。



『俺、レギュラー絶対、取るからよ。お前もお前でスゲー頑張れ』



頷くと、工藤君は明るい笑顔を見せながら、約束な・って、頭を乱暴に撫でてきた…。



自分でやるって決めた。

工藤君とスゲー頑張るって約束した。



「だから、私、何言われても平気!どれも、よく写ってる自信があるし、ラストも頑張るよ!
それでねっ!お兄ちゃんに…お兄ちゃん!!?」



俯いたお兄ちゃんを覗き見ると、目をウルウルさせていた。


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