王子様はイジワル転校生!
私を屈伏させたお姉ちゃんは、上機嫌。時々、鼻歌が聞こえてくる…。



でも、それも少し解るなぁ…。



やっぱり長いと、やりがいがあって楽しんだと思う。



「ルイ、ピン取ってー?」


「はい」


「ありが」


すると、突然、ガチャッと玄関の鍵が開いた音が聞こえてきた。



「………ママにしては早いよね…?」



お姉ちゃんはコクッと頷いて、スーっと、すり足しながら、リビングから出ようとしてる。



「ちょっ!お姉ちゃん…っ!」


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