王子様はイジワル転校生!
「うわーー…」



グラウンドには、私達の学校側もだけど、対戦校側にもすでにかなりの人達が応援に集まっていた。


その中を、1年生らしい部員の人達が忙しそうに走り回っている。



「ルイ!こっちー!」



朱里に促され私達はグラウンドの入り口から少し離れた所にある木陰にやってきた。



「いつも、ここから見てるんだー。今日はちょっと見づらいかもしれないけど…」


「大丈夫!見える見える!」



それに、いつもの所からって何か朱里らしい…。


きっと、今みたいに目をキラキラさせて霧島君を見てたんだろうなぁ…。


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