王子様はイジワル転校生!
「じゃ、……は………わ」


遠くから聞こえる微かな声――


前からは小さく――わ……わ!

横からも、小さく―――ちゃん……ちゃん!

後ろ――――る?


「・・・きろ!」


あっ、きろか。


「起きろ!」


おきろ?


「おい、起きろルー!」


ル、ルーゥゥゥ!?!?!?!?


「な・・・・・な、にいま」


勢いよく起きて後ろを瞬時に向くと、驚きまくりの私とは対称的にホッとした表情を浮かべる。


「起きたか。お前、問題あたったぞ」


「えぇえっ?あ、あたった?」


「う、うん!ルイちゃん最後の問題」


「えー!ウソーー」


「ウソじゃねぇよ。早くやれ」


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