王子様はイジワル転校生!
顔を上げた瞬間、ある女が目に入った。


何か、コクッと頷いている…。



「…おい…ど・どうした…!!」



その顔をはっきり見た瞬間、浩司を無視して、車道を渡ってソイツの元に駆け寄った。




「ルー!」


「………く・工藤君…」



ドクンドクンッ……俺の心臓はスゲー高鳴っているのに、突然の登場でビックリしてるのか、また口がポカーンと開いている…。



「………おい…」



その事を言おうとしたら、高野ー、相沢ーと俺の後ろから声が掛かり、ルーは俺から視線を外して、霧島君!と小さく手を振った。



……スゲー気に入らねぇ…。


< 226 / 352 >

この作品をシェア

pagetop