王子様はイジワル転校生!
「ありがと。工藤君…」



本当に申し訳ないって表情でそう言いつつも、次の瞬間には、いちごクレープを見てニコニコ嬉しそうにしている……。



「ん…?」



本当は、いつもみたいに柔らかい髪の毛を撫でたい所だが、今日は綺麗にまとめてるし、そっと手を乗せるだけにした。




「あ!いちごにしたんだーチョコバナナとか言ってなかった?」


「うん…。そうなんだ…けど…ね…!」



ルーが歯切れの悪そうに高野に返事をする。



「お前ら早く食えよ」



2人はニコッと笑顔を浮かべて、いただきまーす!とクレープにパクついた。


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