王子様はイジワル転校生!
「違うな」


チョークを置いたらすぐ言われた…。


「これはな、今教えた所の応用なんだがな……まぁ、最後のは難しいし、相沢おしかったな。席戻っていいぞ」


「……はい」


ガクッ――肩の力が一気に抜けた。

うつ向きながらトボトボ、自分の席へ戻って椅子を引く。


「ルー、んな落ち込むな」


やっぱり言ってるよ……

それに落ち込むなって言ってニヤついてるし。

もう寝ないっ!!
絶対に寝ない!!

そう固く決意しつつイスに座って、首を傾げた。


何で、ルー?


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