王子様はイジワル転校生!
でも、ここで、何?とか一言でも言ってしまえば、私は“ガキんちょ”決定。


だから、意地を張って無視を決め込んだ。




「…ふーん…さすが、ガキんちょ。この俺を無視するとはいい度胸だ」



――えっ…


工藤君は、握ってた私の手に指を絡めてギュッと握ってきた…。



「たこ焼き食いたいんだけど、お前も食う?つーか食え」



た・たこ焼き…?

余りにも、予想外の事でまた目を丸くしてしまった。



「ぅ・うん…。工藤君、無視してゴメン…」


「ガキんちょの相手は慣れてる。まぁ、俺も悪いし、謝る事ねぇよ」



そう軽く微笑んだ工藤君を見たら“ガキんちょ”って、呼ばれてもいいや。


って、思った…。


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