王子様はイジワル転校生!

好きだから

工藤君の事が好きで、昼休み教室に来たり、工藤君をどう思ってるのか私に聞いてきた4組の木下さん…。


その木下さんとバチッと目が合い思わず顔を上げた。



「どうした」


「えっ!?ぃ・いや…」

「相沢さんっ!工藤君っ!」



……ふ・普通…声掛けて…くる…?



ただでさえ、工藤君の事を聞かれて、言う事じゃない・って木下さんに嫌な態度を取った私。


嫌われていて当然なのに……。



その事にもかなりビックリしつつ、後ろを振り向くと木下さんはニコッと笑顔を浮かべた。



「相沢さん!その浴衣、凄く似合ってるね!」


「へっ!?あー、ありがとう…」

「何か用か」



さっきまでとは正反対。
工藤君の不機嫌かつ冷たい一言で木下さんの笑顔はすぐに消えた。


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