王子様はイジワル転校生!

2人の言葉

「……グスッ…」



私、バカだ…。


何で、今ごろ気付いたの…?


もう少し早く、こう…気付いていたら、こんなに辛くなかったのかな…。



―トントン――ガチャ



お祭りから帰ってきて、すぐ、ベッドにうつぶせになってたら、誰かが部屋に入ってきた…。


その誰かは、はぁ…と一息吐きながらベッドに座って帯を解いていく。



「…お姉ちゃん……私、バカなの…」


「うん、そうね。アンタは大バカ者っ」



と、私の手にひんやりした物を置いた。



「明日、仕事でしょ?目がパンパンに腫れたら大変だから…」


「ぁ・ありがと…。
…お姉ちゃん……私、今ごろになって気付いたの……私…っ…いつの間に……こんなに好きになってたんだろ…っ」



私は、泣きながらお姉ちゃんに全てを話した…――。


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