王子様はイジワル転校生!
そう言って、じゃ、ゆっくり休め・と工藤君が手を放して、背中を向けた瞬間から…


もう…涙が止まらない…。




「ホントっ…バカな子……今ごろ気付いたの…」



話してる間にお姉ちゃんに起こされ、俯いて顔を覆っていたら、ため息混じりに言いながら、お姉ちゃんが抱き締めてきた…。



「ぉ・お姉ちゃんは、気付いてたって事…っ!?なっ・何で…っ!……」



私はお姉ちゃんの腕の中で、首を横に振った。



何で、言ってくれなかったの?



そこで、お姉ちゃんを責めるのは、凄くおかしい…。


< 271 / 352 >

この作品をシェア

pagetop