王子様はイジワル転校生!
すると、お姉ちゃんはクスクス笑って、私の背中を擦りながら、まぁ・と呟いた。



「アンタより、多く生きてるから当然と言えば、ね…。でも、どーするのかなーって興味があったのも事実かな…。まぁ、勝手な所はあるとは思うけど」


「ぅ・うん…私…っ本当…勝手…っ」



嫌い・って言えば…って、ずっと思いつつ……手をずっと握られてて、凄く…嬉しかった…。


だから、放して・とも言わないで帰りまで、そのままで……


「グスッ…」



本当に私は最低で自分勝手……。



「でも、ルイ、私はね」



お姉ちゃんが放れて、私の肩に手をポンッと乗せてきた。



「まず、顔を上げなさいっ!!!」


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