王子様はイジワル転校生!
お姉ちゃんの、嫌だ!とは言わせない口調にハッとして手を放し、顔を上げた。



「あ゛ー擦ったでしょ〜。ダメよー擦っちゃ〜!ほら〜!!」


「う!?ちょっ…何するの…っ!?」



お姉ちゃんは、先程渡してくれた、ひんやりアイマスクを私の目元にブニッと押しつけてきた……。



「いいから、コレを当ててよく聞きなさいよ??」



すぐにアイマスクを目に押しつけて、は・はい…とビクビクしながら頷く…。



お姉ちゃんの、お説教が始まる……。


でも、そう思っていたら、それは違ってた。


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