王子様はイジワル転校生!
「…ぅ…うん…」



そんな私にキョロキョロ周りを見て、少し引き気味に頷く朱里。


でも、私はそんなの気にせずに、ニコッと笑って見せた。


すると、もー…・と呆れながらも朱里もケラケラ笑いだす。



「浩司君がねっ!去年は、戦う機会がなかったから、皆、気合い入ってる、って言ってた!」


「そっか!」



その中には、去年居なくても、当然!工藤君も入ってるよね。



工藤君が、全力でピッチを走る姿が目に浮かぶ……。




「――ところでルイっ!!工藤君にメールした?」



朱里の大声にハッとすると、少しイタズラに笑いながら、ん?と、聞いてきた。


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