王子様はイジワル転校生!
チラッと横目で見ても、工藤君の髪の毛は少し茶色でキラキラしてる…。


それに…全力で走って凄く汗をかいていたのに、太陽の光を浴びた洗濯物みたいに爽やかなにおいがする…。



「く・工藤君…髪の毛って地毛なの?」



抱き締められたままそう聞くと少しだけ腕の力が緩んだ。



「おぉ。それがどうした」


「いや…ただ…聞いてみただけ…。足は?大丈夫?」



すると工藤君はそのままトントンと足踏みをした。



「この通り。ピンピンしてる」


「腫れてもない?」


「ねぇよ…」


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