王子様はイジワル転校生!

緊張の中で…

『顔、真っ赤だぞ』



……ズルイ…。


工藤君だって、ちょっと赤いのに…。



顔を見合わせた途端、ニヤッと完全回復??した工藤君にそう言われ、私はただ俯く事しかできなかった。


でも、それからコンビニに寄って、私の提案で1週間前、花火大会が行なわれた神社近くの川へやってきた。




「何でココなんだよ」


「ん…?…お店よりゆっくりできるし…工藤君は…お店の方が…よかっ!」



な・何…!?


河川敷への階段を降りながら、不思議そうに聞いてきた工藤君にそう言ってたら、突然、ガシッと腕を掴まれた。


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