王子様はイジワル転校生!
私は軽く微笑んで、口を開いた。



「私ね…工藤君が仕事の事を知ってても…前から、ちゃんと話さなきゃって。

これ…見ての通り、来月発売する雑誌のコピーで工藤君に見せたいと思って、お兄ちゃんに頼んでたの。

でも…あのお祭りの日、急に巻き込みたくないって、思って…」



えぇっ!ど・どうしたの…?



工藤君は突然、私と向き合うようにドカッと前に座り直した。



「………」



な・何…?……何だろ…。



余りにも突然で頭が付いていかない。


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