王子様はイジワル転校生!

可愛いヤツ

「それでも傍に居ていいの…?ぃ・居てくれるの…?」



……ルーのくせにちょっと生意気だ。


でも、はっきりしてる。


俺の傍に居てほしいし、コイツの傍に本当に居てぇんだ。



「…フッ…居てやる。傍に居ろ」



……ジッとまた俺を見て何を思ってる?


まだ、信じられねぇのか?


……やっぱ、1週間前のあの冷めた目と同じ目とはとても思えない。



でも、マジ勘弁してほしい…。


ルーに見つめられるだけで、ヤバくなる…。




「……あっ…」



すると、ルーの目から涙が零れ落ちた。


それに気付いたルーは勢い良く顔を覆って、俯き泣きだす。


俺は、そんなルーを引き寄せ抱き締めた。



「う!うーーーぅ…」


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