王子様はイジワル転校生!
「あぁ。悲しいヤツって思いながら」


「そっ…それーちょっと怖いよ」


「そうか?じゃ……あなた方にあの人の何が解るのよ!って言ってやる」


「………」

急にサーッと生暖かい風が背にしてた川から吹いてきた。



……スベったか…?


俺は人を笑わせたりするのが苦手だ。


…慣れてない事はするなって事かよー…。



少しヘコみながら、この場を取り繕おうと口を開いた瞬間、ルーが、あははっ…と笑いだした。



「な・何で、女の子口調……」


「この前、昼ドラで言ってたんだよ。それも奥さんが」


「だ・だからって、そのまんまっ…」



どうやら、スゲーツボに入ったらしい。


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